先日、お世話になっている先生方の対談をZoomにて聞く機会がありました。
ワクチン接種も少しずつ進み自粛生活の終わりが多少考えられてきているこの時期に、とても素敵なお話だったので少しシェアさせて頂きます。
自粛を強いられて最初に出てきた感情はあれが出来ない、これも出来ない、という不満や欲求だったかと思います。
そして、普段は外に意識を向けて過ごしていた時間、解消していたストレス、モヤモヤっとしても外に意識を向けて見て見ぬふりをしていた感情など、行き場を失うような事もあるかと思います。
それを苦しいと捉える事もできるのですが、自分を知る、自分と向き合わざるを得ないチャンスと捉える事もできます。
と言ってもこれはコロナ禍に限らず、私たちは外を見て、人と比べては「どうして私は。。。」と足りないことに意識を向け、渇望、不満に囚われてしまう事はよくあります。
人との比較に限らず、生きていれば苦しい時期もあります。
でもそんな時こそ、「自分には感謝できることはないかな?」と考えてみるとよいそうです。
そうすると今の自分に在るもの、自分を作っているもの、実は満たされているものが見えてくるということでした。
雨風を凌げる部屋があることや、家族や友人の助けや支えで今があること、などなど自分にある当たり前になっている幸せが見えてきます。
これらは順調に元気に過ごしている時にはもう当たり前のことなので見過ごしているのですが、立ち止まってじっと観察というか自分はどう感じているのかな?と感じる時間があるからできる事であり、それが自分と向き合うことともおっしゃっていました。
ですから外へと意識を向け難い、逃げられないこの時期は気づきやすく自分を知るチャンスでもあります。
自分と向き合い、自分が感謝できるもの、持っているものを認識する力。
これはヨガの教えの中の「知足」足るを知るに当たります。
いつも持ち続けられているのがベストではありますが、教えに書かれているほど難しく意識は外に向きがちです。
でも苦しいなという時、忙しくて外に外に自分が引っ張られているなという時にこそ思い出せたらと思います。
そして自分の居場所でもある自分自身に在るものを自覚し、渇望を感じるのではなく、自分を成長させること、そして幸せを深めていくことに意識を向ける。
そんな日々はきっと自分自身に安心して穏やかでいられそうだな、と思います。
つい他人と比較して自分は足りないという不足感や不満からあれもこれも手を伸ばしたくなりますが、不自由さが在る今だからこそご自身に意識を向けて、自分がもうすでに持っているもの、感謝できるほど足りていることが在ること、感じて過ごしてみて下さい。
その力は外へと意識を自由に向けられるようになってからも発揮されることと思います。